徳川家康/横山光輝

  • 投稿日:
  • by

「徳川家康」は、山岡荘八の大河小説を横山光輝が漫画化した作品です。戦国時代に生まれ、苦労に苦労を重ね、耐えに耐えながら天下を統一し、江戸幕府を開いた徳川家康の生涯が描かれています。小さな城の跡継ぎとして生まれ、幼くして人質としての生活に甘んじなければならなかった家康の子供時代の話は感動的です。年上の織田信長との友情や、家臣たちとの交情も胸をうたれます。織田信長の台頭、今川義元と今川家の滅亡、そして、正妻の築山殿と長男を育てて、壊す・・・・自害させなければならなかった家康の苦悩がひしひしと伝わってきて、涙が出てきました。以前はあまり好きでなかった徳川家康でしたが、こんなに苦労した人だったんだなあ、と分かったら、だいぶ好きになってきました。いろいろと堪え難いこともあったでしょう。晩年まで悩みの絶えなかった家康の生涯を見て、とても考えさせられました。

うさぎドロップ/宇仁田ゆみ

  • 投稿日:
  • by

「うさぎドロップ」は、29歳の独身男ダイキチが、おじいさんの葬式で6歳の女の子と出会い、その女の子りんがおじいさんの隠し子だったということを知り、施設に入れられそうになっているところを、自分と一緒に暮らすことにするというところから始まります。30近い独身男のたった一人の子育ては苦労の連続ですが、仕事をしながらりんを保育所に預け、りんを通していろいろな人に出会いながら、彼女を育てていきます。りんの出生の秘密はやがて分かるのですが、りんは実はおじいさんの子ではなく、ある女性漫画家が未婚の母として産んだ子でした。おじいさんが実の父のようになってりんを育てたのです。りんはやがて高校生になり、実の母と再会し、ダイキチを愛していることに気づくのですが・・・。子育ての場面がとてもリアルで、だんだんと実の親子のように心を通わせていくダイキチとりんの姿が印象的でした。もうひとつおもしろい漫画がぱいパニックと言う漫画。ジャンルは違いますが、こちらは電子コミックの隠れたベストセラーになってます。

ののちゃん/いしいひさいち

  • 投稿日:
  • by

「ののちゃん」は、現在も朝日新聞に連載されている4コマ漫画です。いしいひさいちの故郷がモデルとおぼしい海辺の町「たまのの市」に、両親、お兄ちゃん、おばあさんと5人の家族で生活している小学生の女の子ののちゃんを中心に、いろいろな出来事とキャラクターが入り乱れて、独自のいしいワールドを繰り広げています。ちょっとガンコなお父さん、ズボラで家事手抜き、でも憎めないお母さん、ちょっと皮肉屋っぽい元気なおばあさん、成績もスポーツも平均以下ののぼるお兄ちゃんと、家族のキャラだけでも楽しいのですが、ののちゃんの小学校の担任で何事もいいかげんな美人の藤原先生、近所のテキトーなヒロオカ医院のヒロオカ先生、ナベツネそっくりの町内会長ワンマンマン、体育の先生のタブチ先生など、魅力的なキャラクターだらけで、いしいひさいちの守備範囲の広さに驚かされます。

愚か者の恋/七尾 美緒

  • 投稿日:
  • by

兄の友達であるイケメンメガネ、秀才の佐倉にムカつきながらも恋心を抱き始めた主人公高校生ののぞみ。佐倉には全く相手にされず、会うといつも犬猿の仲。
いつものぞみの家にやってきていたが、ある時入浴中の佐倉のメガネをイタズラ心でのぞみは隠してしまいます。メガネがないことに気づいた佐倉の姿にのぞみは「自分をもっみてほしい」という願望が生まれ、ここから彼女の恋アタックが始まります。佐倉には、付き合いはしていないが本命の彼女がいて、のぞみの事は友達の妹だからという理由でからかうだけで恋愛対象としては見てくれませんが、佐倉の弟、家族の事情にも入り込む一生懸命なのぞみの姿にいつしか佐倉も知らない間にのぞみを意識し始めます。
佐倉への恋心と、大好きな人に触れられた時のどうしてよいか分からない気持ちに悩むのぞみの恋の行方が楽しめるコミックです。